原直久写真展「時の遺産」

-オリジナルプリント展- 原 直久 時の遺産

2018年10月9日(火)~11月9日(金)
9:30~16:30
土曜日は正午まで 日曜休館
11月2日~4日 学部祭期間は開館

日本大学芸術学部芸術資料館/写真ギャラリー
西武池袋線江古田駅下車 江古田校舎西棟3F/東棟1F

176-8558 東京都練馬区旭丘2-42-1
03-5995-8315

8-00532

写真家・原直久は1973年以来40年以上にわたり8×10インチの大判カメラを用い作品制作を続けてきました。

最初に個展として発表された「蜃気楼」のシリーズは銚子や九十九里海岸においてモチーフを見出したもので、自然が長短の時間をかけて生み出す形態の、移ろう光の中にある一瞬の造形美をとらえたものでした。写真家は同じ頃、画家であった父と共に訪れたパリに強く心を惹かれ、その後はパリを主なモチーフとして制作が続けられます。各所で再開発が相次ぎ、パリがその姿を大きく変貌させていく時代でもありました。長い歴史の中で育まれた重厚な質感をもった建造物や街並みを、写真家はその場にある光や雰囲気と共に大判カメラによって精緻に表現していったのです。

パリとフランスに続き、ヨーロッパではイタリアの山岳都市やヴェネツィア、そしてスペインなどに取材の対象は広がっていきます。中世以来の長い時間の中で人間が作り出した都市の景観やディテール、そしてそこに現在も暮らす人々の日常を写真家は丹念に撮影し表現してきました。

さらにその後、写真家のモチーフは母国により近い国々に変わっていきます。韓国のソウル、台湾の台北や嘉義、台南、そして中国の北京や上海など各地で、都市や自然の景観、そして人々を対象として撮影を続けてきました。

このように写真家・原直久は初期の作品以降、ヨーロッパやアジアの各地で歴史的な都市や人間が暮らす環境に目を向けてきました。そしてその作品制作のキャリアは、勤勉で優れた眼と技をもった写真家の“時の遺産”を探す旅であったということもできるでしょう。

これらの作品を構成し、2017年秋には台北の国立歴史博物館で大規模な回顧展「時の遺産」が開催されています。今回の芸術資料館の展覧会では、同回顧展から再構成し、精緻な描写と見事な階調をもったゼラチンシルバープリントやプラチナプリント展示するとともに、写真ギャラリーでは、主要なカラー作品も展示いたします。

原直久 時の遺産 DM=絵柄原直久 時の遺産 チラシ2018